研究・論文

2024(R6)年度

1. 教育に関する研究

1. To teach is to learn twice revisited: proposal of the 4T model using a qualitative study design based on social constructivism grounded theory (Takeshi Kondo, Noriyuki Takahashi, Muneyoshi Aomatsu, and Hiroshi Nishigori)

概要: 研修医が教える事を通してどう学ぶのかを探求する質的研究。

2. 反転授業を活用したオンライン臨床研修指導医講習会の評価研究(近藤、錦織)

概要:オンライン指導医講習会での学習データ(課題内容・提出タイミング)分析及び参加者へのフォーカス・グループを行うDesign-based research。

3. デジタルテクノロジーについていけない教職員の苦悩(近藤、錦織)

概要: COVID-19をきっかけとした教育現場へのデジタルテクノロジーに際して教職員がどのように苦悩したかを探索する研究。

4. ビデオレビュー評価表の信頼性評価(後藤(三重大学)、宮﨑、安藤)

5. メディカルキッズうけた受講生の進路について(山田、佐藤寿)

概要:地域で医療人を育む事業の評価:医療・介護職体験イベント 「メディカルキッズ」参加者の医療人志向への影響。2023年度7月28日の医学教育学会で報告、医学教育学会に投稿し2024年6月Accept。

6. Exploring the Synergy between Human and Large Language Models to Cultivate Feedback Literacy (Takeshi Kondo, Sanne Rovers, Sylvia Heeneman, Jeroen Donkers, Hiroshi Nishigori)

概要: MaastrichtのPhDコース(2024/7/1開始)で進めている電子ポートフォリオに関する研究プロジェクト案。
Study1. What are the differences and similarities between feedback on reflective records about clinical clerkships provided by supervising physicians and generated by LLMs?
概要: 医学生の臨床実習記録に対する指導医からのフィードバックとGPT-4oによるフィードバックがどのように異なるかを量的・質的に比較する。

7. プライマリ・ケアの医療現場における家族支援の学習実態調査(宮本、若林、山田宇、竹中、佐藤寿)

概要:専門医試験時の評価ポートフォリオ「家族志向のケア」の質的分析を行い、プライマリ・ケアの医療現場において医師は家族支援をどのように学習するのかを明らかにする。

8. Educational Utility of Clinical Vignettes Generated in Japanese by ChatGPT-4: A Mixed Methods Study (Takahashi Hiromizu, MD, PhD, Shikino Kihoshi, MD, MHPE, PhD, Kondo Takeshi, MD, MHPE, Komori Akira, MD, PhD, Saita Mizue, MD, PhD, Yamada Yuji, MD, PhD, Naito Toshio, MD, PhD)

概要: ChatGPTにより生成した症例問題のための症例を評価する研究。2024/6/28にaccept。

9. Development of subspecialty educational goals for primary care physicians working in remote areas (照屋、近藤)

概要: へき地に赴任するプライマリ・ケア医のリウマチ性疾患に関するEntrustable professional activitiesを修正Delphi法を用いて開発する。

10. アクティブ・ブック・ダイアログを用いたキャリアにおけるレジリエンス教育(近藤、柴田、藤井、田中)

概要: 埼玉医科大学医学部3年生を対象にABDを用いてレジリエンスをテーマとして行った授業の分析を通して、臨床実習前の医学生へのキャリア授業におけるレジリエンス教育にどのような要素が求められるのか、ABDがどのような役割を果たすのかを探索する。

11. AIによる医行為の経験抽出(近藤、錦織)

概要: ChatGPTを用いて、医学生の学習ログデータからコアカリ目標を抽出し、その精度を検討する。

2. 臨床に関する研究

1. 総合診療科外来初診患者のICPC-2(プライマリ・ケア国際分類第2版)を用いた患者層の解析(下斗米、松久、近藤)

論文執筆中。

2.鍼灸師における日本語版CARE Measureの妥当性と信頼性の検討(児山、松久、高橋、佐藤寿)

JICMに8月に投稿。11月に大学院発表終了。

3. 医師への共感の研究(高橋)

4. Positive Healthの推進〜 Spiderweb diagramの活用(宮﨑)

概要:ポジティヴヘルスという新しい健康概念に関する教育の研究です。Positive Healthの推進ツールであるSpiderwebを活用することで、在宅診療の場における学習者(医学生、看護学生、研修医、専攻医)が、患者から社会的処方の糸口になるような情報をより引き出すことができるかを明らかにする。

3. 疫学研究

1. 中津川市阿木地区減塩プロジェクト(勅使河原、安藤、佐藤元、佐藤寿)

概要:中津川市は脳血管疾患による死亡率が全国平均や岐阜県の平均に比して高い。脳血管疾患による死亡の危険因子である高血圧の改善・予防について、中津川市は阿木地区の住民を対象に2021年からの4年間の減塩対策事業を行なった。当科はその事業の評価を請け負っている。給食の減塩や減塩授業など小学生に対するアプローチは有効であったが、成人に関しては尿中塩分検査や血圧などには効果がなく、地域住民に対する減塩啓発活動は不十分と思われた。

2. 中津川市減塩プロジェクト(佐藤元、佐藤寿)

上記を踏まえて2025年度から5年間、中津川市全体の小学校6年生約800人を対象に尿中塩分測定を行いそのフィードバックとともに減塩をテーマとする授業を行う予定であり、当科はその事業の評価および減塩授業の教材を作成する。

3.農閑期におけるアプリを使用した身体的介入(山田、宮﨑、高橋、伴、佐藤寿)

概要: 中津川で伴先生と議論していて生じたCQ。農閑期の身体的介入、アプリを使って身体管理、SNS的機能でコミュニティの中で共有したら面白いのでは。

2023(R5)年度以前